今日は、壁や屋根の通気の考え方を紹介しますね。
家の寿命に大きくかかわってくる部分です。
外壁の外側通気です。一次通気層とも言います。
赤い矢印の部分が通気道になります。
中外両方の湿気を排出し、夏場の熱気もこの通気道から排出されます。
余分な熱を建物側に伝えないためにも必要なんです。
室内側の通気道です。
赤い矢印は勾配天井(ななめ天井)と、
壁の取り合いの通気道確保のために必要な欠きこみです。
夏場に発生する湿気や、熱気を排出する通気道となります。
水蒸気の粒子の大きさは0.0004 μm・・・。
なんだかよくわからないかもしれませんが、
とにかくものすごく小さいので、
人間の手で防湿シートを張ったりしても決して壁の中に水蒸気を入れないように、
することはできません。
ですから、壁中に入り込んでも排出してくれるような通気が必要なんですね。
通気道を確保しないと、このようにカビが生えてしまうこともあります。
それが、家の低寿命化を招いてしまうのです。
日本の家の寿命は国際的にみてもとても短いです。
築年数1000年を超える木造建築を誇っていた日本の文化はどこに行ってしまったんでしょうね。