住環境で健康に近づく方法
2017/04/25
熊本地震から考える耐震性能【倒壊要因の考察編】 ~磐田・袋井・浜松・掛川の新築注文住宅~
昨年9月、熊本地震被害からの復興を願いながら、地震に強い家・弱い家の要因を考えるため、被災地を視察させていただきました。
住宅が倒壊した要因を推察すると…
・屋根や壁が重い
太陽光の設置によって南側が特に重くなり、耐力がなくなっている
・筋交いはあるけれど、構造用面材が使われていない
・外周部の直下率(1階と2階で柱や壁の位置が合っている割合)が低い
特に南側は2階にベランダが作られることが多く直下率が低いことが多い
・金物の施工不備
付け方が間違っていたり、ビスがきちんと効いていない
・擁壁(斜面が崩れるのを防ぐための壁)の耐力不足
敷地に高低差がある土地のリスク
→工務店が土地探しもアドバイスをして、責任を持って選ぶ必要性を感じました。
・外壁からの漏水による土台が腐食
「筋交い少ない 重い屋根」
「直下率不足」
「通し柱の断面欠損」
「擁壁の耐力不足」
「外部からの漏水による土台の腐り」
平松建築のある静岡県磐田市は東海大地震がいつ来てもおかしくないと言われている地域です。視察で感じたこれらのことを課題とし、東海大地震にどう備えれば良いのか、今後の家づくりに活かさせていただきたいと思います。
次回は倒壊していない建物から地震に強いその要因を考えます。