家づくり学
2017/12/21
平松建築の家づくり学(16) 健康空間4つのポイント
12月は“健康”にテーマを絞ってお話ししている平松建築の家づくり学。今回は、ドイツ発祥の「建築生物学(バウビオロギー)」において、健康空間を作るために欠かせない4つの要素についてお話ししましょう。
- 健康空間4つのポイントとは?
バウビオロギーでは、健康空間を作るための要素として①温度 ②湿度 ③空気質 ④電磁波の4つを挙げています。
- 温度
「冬暖かく夏涼しい家づくり」は、冬場のヒートショックや夏の熱中症などを防ぐためにも大切な要素です。特に今の季節、お風呂と脱衣室の気温差が大きいと、急激に血圧が上昇、ヒートショックで命を落とすリスクも。温度は健康を考える上でとても大切です。
- 湿度
室内の湿度が70%を超えると、カビやダニの増殖などで空気が汚染され、アレルギーやアトピーの原因に。健康的な家づくりをする際、湿度70%未満をどう維持するかを考えなければいけません。
- 空気質
2003年の建築基準法で、これからの家には計画的な換気(24時間換気)が義務化されました。
その理由は単純。空気を入れ替えないと、シックハウスの原因となる化学物質の濃度が高くなってしまうからです。でも、そもそも換気をしなければならないほど化学物質がたくさん出ている家って健康的と言えるのでしょうか?
④電磁波
健康先進国のスウェーデンでは、電磁波の安全基準が「電場25v/m、磁場2.5mG」。
私の実家は電磁波対策をしていないため、電場が130v/m、磁場が12mGでした。
日本ではこの数値でクリアしてしまうんですよ。電磁波対策は平松建築でもこれから力を入れていきたい要素でもあります。
健康空間4つのポイントのうち、あなたがすでに意識していたポイントはいくつありましたか?平松建築では、4つの健康空間ポイントをクリアするためにWB工法の家、オールアース住宅に取り組んでいます。