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2018/03/01
耐震構造における構造計算ってどうやるの? 構造計算の流れとは!!
皆さんは構造計算をご存知ですか?
構造計算を行うことで家の安全性を確保することができます。
計算のために時間がかかってしまいますが、それで大切な家族を守れるのであれば欠かさずに行いたいですよね。
では、一緒に構造計算をしていきましょう。
今回は家の安全性を確保する構造計算についてお伝えします。
・建物の総重量を量る
まずは、建物の総重量を量ってください。
建物自体の重さは勿論、家具や人の重さ、雪が降った時の重さなども考慮してください。
重さの想定ができたら、建物にかかる重さが力としてどのように伝わり、どのように耐えているのかを調べましょう。
重力などの下にかかる重さや材料の負荷、風などによって横から発生する重さにも耐えられるかどうかも考えてください。
これが基礎となる許容応力度計算です。
もし、不安な面があれば、間取りや家具の配置を変えてみてください。
・自然災害に耐えられる家かどうかを確認する
許容応力度計算が終わったら、自然災害にどれくらい耐えられそうか考えてください。
地震や台風の際にどれぐらい傾くのか、上下階における硬さのバランスはどうなっているかなど、建物の重さや硬さのバランスを確認しましょう。
バランスが悪いと建物の重さに耐えられず、倒壊につながります。
具体的には、1/20~1/200以内に抑えるのです。
角度で示せば0.3度程度とされています。
この角度であれば、3メートルの高さでも0.5cmしか程度しか傾かず、揺れが収まれば元に戻る範囲です。
ここまでが許容応力度等計算となります。
・全壊しないかどうかを調べる
許容応力度等計算までを終えれば、構造計算がされた建物としてみなされます。
その建物であれば震度5強以上の地震が発生しても半壊する恐れがありません。
更に安全性を高めるために保有水平耐力計算が用いられます。
ここでは、大地震が発生した際、建物の重さから破壊する力を計算し、大きく傾いたときに、どこまで耐えられるかを調べるのです。
この計算ができれば、建物が崩壊しても中にいる人は安全であるとされます。
大地震の発生時には建物の下で窒息してしまう方が多いため、この計算も欠かせないでしょう。
許容応力度等計算ではなく、保有水平耐力計算まで行ってから家の設計に臨みませんか。
今回は家の安全性を確保する構造計算の方法についてご説明しました。
自然災害の多い日本では、家の安全性を高めることが欠かせません。
構造計算に基づいた家を建てて、不安を感じることなく生活できるようにしませんか。