構造見学とは、家が完成すると見えなくなってしまう壁の中や基礎工事といった、家の構造部について見ていたただける見学会です。ご見学いただける内容はタイミングによってまちまちですが、多くの場合は「上棟」と言われる屋根や柱ができた後の状態をご見学いただけます。
上棟後の構造見学では、柱、梁、屋根といった家の骨組みにあたる部分を見ることができますので、柱の太さや本数、柱の間隔、断熱材の敷き詰め具合などがご覧いただけますが、1社の現場だけを見ても比較材料がなく分かりづらいかと思いますので、何社かの構造現場を見比べていただくのが良いと思います。
ここでは、はじめて構造見学をされる方に向けて現場でチェックするおすすめポイントをいくつか挙げておきます。
CHCEK POINT
現場を見るだけで判断するのは難しいため、その場にいるスタッフに聞くことをおすすめします。
ここからは、平松建築の例を挙げて説明します。
在来で、ピン工法を使っています。
平松建築の家づくりは在来工法です。木造軸組工法とも呼ばれます。その軸組工法において木材の接合方法はとても重要で、伝統的な工法では柱に大きな穴を空けたり削ったりするため、構造材の断面欠損により強度低下を招いてしまいますが、ピン工法を採用することで柱の強度を保ったまま耐震性を確保することができます。また、構造の工法とは別にWB工法という空気環境向上と住宅性能維持のための工法を使っていますが、それは後述します。
繰り返しの地震に強いコーチパネルという耐震部材を使っています。
一般的に使用される片筋違や大壁直貼といった耐震部材と異なり、コーチパネルは断熱材や多くの下地材を入れた状態で柱と柱の間に組み込まれるため、とても頑丈です。イメージとしては、中身のない空き缶は潰しやすいけれど、中身の詰まった缶はかなり硬く潰せない、という感じです。この方法により、他の耐震部材と比較して倍以上の数値性能があるだけでなく、震度7相当の地震に複数回耐えられるという結果も出ています。当然のことながら耐震等級も3級を満たしています。
※耐震等級は3が最高等級です
ネオマフォームを使っています。
高い断熱性能と安全性に加え、2019年時点で唯一 25年間の平均熱伝導率の数値データを出しており、長期間にわたって高い断熱性能が維持できる素材であることが分かっている断熱材。それがネオマフォームです。断熱材は、施工時に隙間ができると本来の性能が発揮できないだけでなく結露の原因にもなってしまいますが、私たちの場合は工場製造の時点でネオマフォームをコーチパネルに組み入れることで、隙間のない施工につながり、本来の断熱性能を発揮することができています。平松建築ではこのネオマフォームを、コーチパネル(外周部)、屋根・天井、床下、基礎の各部で使用し、断熱をしています。
ともにWB工法で対策をしています。
実は、平松建築の家は薬剤による床下のシロアリ対策を一切行っておりません。理由は、ベタ基礎という基礎工事の方法によりそもそも床下に侵入しづらく、さらに後述するWB工法により床下がシロアリの好む環境にならないというのが1つ。ちなみにWB工法は全国で1万棟を超えますが、シロアリ被害はゼロです。
もう1つは使用する薬剤からの健康被害を防ぐためです。薬剤については人体に影響の少ないタイプの防蟻剤も出てきましたが、赤ちゃんやペットへの危険性は今でも指摘されており、使わずに対処できるならそれ以上の方法はないと考えます。長期優良住宅の認定取得のため引き渡し前には家の外周部に1度だけ防蟻剤を使いますが、床下には一切使っていません。
WB工法とは床下や壁内に空気を通す工法です。平松建築の家は前述のネオマフォームとコーチパネルの組み合わせにより、従来の系断熱材よりも内外の気温差ができにくくそもそも結露になりにくい家ですが、万が一 壁内に結露が発生してしまった場合というのは通常でしたら対策のしようがありません。
ですが、このWB工法を取り入れた呼吸する家は万が一の壁内結露(内部結露)についても壁内に通気をとっていることで、その水分を飛ばすことができ住宅寿命を大きく伸ばすことができます。更にそれだけでなく、WB工法は匂いや化学物質などを外部へ自然排出する特徴があるため、人への健康面という意味でもとても有効です。
はい。株式会社NEXT STAGEによる第三者監査を全棟実施しています。
設計上どれだけ性能の良い家でも、それを実現する技術がなければ意味がありませんよね。そこで私たちは、大工さんの施工を現場監督が管理するのはもちろんのこと、住宅の監査だけを専門とする第三者機関に依頼してすべての物件で第三者監査を実施しています。
監査については建築基準法や長期優良住宅などの基準が決まっている内容についてチェックするのはもちろん、自社施工についてのやり方を監査機関と共有してチェックのためのマニュアルを作り、その内容を元に監査を行っています。
そのため、自社や協力業者間だけのチェックと比べてより確実なチェックができており、且つこの監査をクリアした物件をお引き渡ししていますので、設計上の性能をクリアするだけの技術があるという裏付けにもなっています。
スタッフの信頼性についてはそれを本人聞くというよりも、接客態度を見たり説明内容を聞いたり、あるいは自分で調べた内容や他社の情報と比較して判断するのが良いと思います。
会社の信頼性についてはここまでお伝えした5点にプラスして、以下の質問をするのがおすすめです。
QUESTION
もちろんここに挙げたのは一例です。いろいろな現場を見る中で、自分なりの基準ができてくると思います。
できるだけ理想的な家づくりのため、多くの現場や会社を見ることを強くおすすめします。
これらの内容について現場で見たりスタッフに直接質問することで、間違いのない工事ができる会社を見つけられます。
平松建築の場合は住宅仕様を公開していますので、仕様をご覧になったうえで現場に来ていただくことで、
本当にそのような施工がされているかどうかも分かります。
ATTENTION
構造見学会が行われる家は職人さんたちが実際に工事をしている現場です。安全第一で工事をしておりますが、場所によっては汚れてしまったり危ない箇所があったりしますので、必ずスタッフの案内のもと見学いただくようご協力をお願いします。
工事現場には木材などの重量物があったり色々な機械や工具があります。特に2Fの見学をされる時など、足元がまだ薄い状態の床もありますので、必ずお子様の手を離さないようにしていただき、スタッフの案内のもとご見学をお願いします。
ご見学いただく現場は、平松建築で実際に家を建てているお施主様のご自宅です。後でキレイにすれば良いじゃないか。という方もいるかもしれませんが、私たちは工事中も絶対に土足で家の中に入りません。こちらは見学いただく方にもご協力いただいております。
建物内・敷地内・近隣の道端での喫煙や、材料や柱へ傷や汚れを付けないようにご注意いただくなど、一般常識で考えられるマナーを守っていただき、現場だけでなく近隣住民の方にもご配慮いただきながらご見学をお願いします。
そのため、工事との兼ね合いで見学場所や時間が限定される場合がありますので、ご了承ください。
見学ご希望の連絡をいただいてから会場とスケジュールを調整しますので、送信された希望日程から変更になる可能性があることをご了承ください。
ご連絡後はいただいたメールアドレス宛にこちらから連絡いたしますので、折り返しの連絡をお待ちください。
会場の住所や駐車場の場所も日程が確定したらお伝えします。
はじめての方もいると思いますので平松建築について簡単に紹介させてください。
私たち平松建築は、磐田市下万能に本社がある工務店です。
家づくりのコンセプトを「人と地球と財布にやさしい大満足の家」としています。
社長は元大工で、新築や築30年以上の住宅リフォームを現場で10年以上経験してきました。その経験をもとに、普段は目につかない構造の部分まで長期間にわたって劣化しづらく、且つ建てるときだけでなく60年・70年と暮らすことを考え、メンテナンスや健康面も考慮した長期間でみて最も快適でお得な家づくりを提案しています。
※1 FP = ファイナンシャル・プランナー
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