職人社長の家づくり工務店
2024/04/05
屋根材は主に3種類!瓦・スレート・ガルバリウム鋼板はどれがおすすめ?
こんにちは!平松建築株式会社です。
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本記事では、屋根材の種類について解説します。それぞれの屋根の強みと弱み、新しく家を建てるならどの屋根材がおすすめかまで紹介するため、家の購入やリフォームを検討している方はぜひ最後までご覧ください。
【この記事で分かること】
• 屋根を選ぶポイント
• シンプルな屋根形状がベストな理由
• おすすめの屋根の種類
【動画で確認したい人はこちら】
家にとって、屋根は必要不可欠な存在です。雨風から家を守ってくれるのはもとより、季節ごとの温度変化や紫外線の影響を最小限に抑え、室内で快適に過ごせるようにしてくれます。
そんな屋根には、主に瓦、スレート、そしてガルバリウム鋼板の3種類が屋根材として使用されますが、それぞれどのような特徴があるか、何を基準に選べばよいかわからない方も多いでしょう。
そこで本記事では、3種類の屋根材について、どれがおすすめか解説します。屋根の構造や屋根材選びのポイントもまとめて取り上げるため、将来家を建てたいと考えている方はぜひ参考にしてください。
屋根選びの基本ポイント
家を守る大切な役割を担っている屋根は、素材や構造など選ぶポイントが複数あります。よりよい屋根を選ぶためには、以下の点を押さえるようにしましょう。
雨漏りしない
屋根をつくる際は、雨漏りしない屋根づくりを目指しましょう。最近は雨漏りする家の数は減少傾向にありますが、30〜40年ほど昔の家は雨漏りが当たり前で、現在でも雨漏りが発生する屋根は存在します。
なぜ雨漏りしない屋根を重視するかといえば、雨漏りはさまざまな悪影響を家に与えるからです。まず、雨漏りは家に使用されている建材に深刻なダメージを与えます。たとえば、木造住宅で雨漏りが発生すると木材が腐ってしまいますし、鉄骨造住宅も金属の腐食が進んで耐久性に問題が発生するでしょう。
家の耐久性が下がれば、天井が抜け落ちたり、家が傾いたりしてしまいます。その結果、資産価値も下がってしまい、経済的に大きな損失を受けるでしょう。
また、雨漏りによって害虫や害獣も集まりやすくなる点も見過ごせない問題点です。とくにシロアリは湿気の多い木材が好物のため、雨漏りとシロアリ被害のダブルパンチで家が倒壊してしまうケースも珍しくありません。
さまざまなリスクから家を守るためにも、必ず雨漏りしない屋根づくりにこだわりましょう。
屋根の構造
屋根の構造も、屋根選びの際の重要なポイントです。雨漏りを防ぐためには、1次防水と2次防水、それぞれが機能していなければなりません。
1次防水とは外壁材や屋根材のことで、雨や風を防ぐ最初の防衛ラインになります。1次防水が経年劣化した場合に、雨水から家を守ってくれるのが防水シートをはじめとする2次防水です。
ちなみに、経年劣化した1次防水は塗装工事によって機能が復活します。ただし、単純に塗装するだけでは防水機能の回復は期待できないため、工事を依頼する際は防水加工まで実施してくれるか必ず確認しましょう。
2次防水の修繕を実施する場合は、一度屋根材を剥がす必要があるため費用が高額になりやすいです。そのため、2次防水の修繕が必要になる前に定期的に1次防水の手入れをするのをおすすめします。
屋根の種類
屋根は大きく分けると瓦、スレート、そしてガルバリウム鋼板の3種類になります。それぞれの金額の目安やメリットデメリットについて解説するため、順番にチェックしていきましょう。
瓦
古くから日本で屋根材として使用されてきた瓦ですが、大きなメリットのひとつが耐久性の高さです。基本的に再塗装も不要なため、メンテナンス費用を抑えられます。
断熱性にも優れており、瓦屋根の場合、屋根の下地と瓦の間に空気の層があるため、外の熱が伝わりにくいです。そのため、夏は涼しく、そして冬は暖かく過ごせます。
そして、遮音性の高さも瓦屋根の強みです。瓦屋根の素材は粘土のため、音を吸収してくれます。
一方で、瓦は価格がやや高めに設定されている点がデメリットです。一般的には、1平米あたり12,000円程度が価格の相場になります。
また、地震や強風によって瓦が落ちる可能性がある点も見過ごせない欠点です。ただし、適切なメンテナンスをし、建物と瓦の重量のバランスが取れていれば、その限りではありません。
スレート
スレートは厚さ5mm程度の薄い板状の屋根材のことで、天然スレートや化粧スレートなどの種類が存在します。屋根材のなかでも比較的安価に施工できる点がメリットで、1平米6,000円程度で工事可能です。
また、スレートは軽量のため建物にかかる負担が少なく、耐震性が高い屋根材として知られています。日本で最も普及している屋根材のため、メンテナンスやリフォームの際に依頼できる施工業者も多いです。そしてカラーバリエーションも豊富で、和洋問わず多くのデザインが選択できます。
一方で、塗装が劣化すると漏水してくるため、定期的にメンテナンスをする必要がある点がデメリットです。ちなみに、スレートの寿命は20年程度といわれており、5年ごとに点検を実施するとよいでしょう。
ガルバリウム鋼板
ガルバリウム鋼板は鉄板にアルミニウムや亜鉛合金をめっきした屋根材で、1972年にアメリカで開発されました。工事費用は、1平米あたり8,000円程度が相場になります。
ガルバリウム鋼板のメリットとしてあげられるのは、耐用年数の長さです。どの程度長持ちするかは住宅の周辺環境によっても変化しますが、10〜15年を目安にメンテナンスをすればより長持ちするでしょう。防水性も高く、軽量のため耐震性も高いです。
また、ほかの金属と比較して錆びにくい点もガルバリウム鋼板の強みとして挙げられます。最近では沿岸地域や工場地帯など、金属が錆びやすい環境にも強いガルバリウム鋼板も登場しているため、これらのエリアに家を建てる予定の方も安心です。
一方で、薄くフラットな形状のものがほとんどのため、外部からの衝撃に弱い点が欠点です。ボールが当たっただけで凹んでしまう可能性もあるため、凹みにくいように十分な厚みを備えたものを採用するなど、工夫が必要になります。
屋根の形状
家の屋根は、基本的にシンプルなデザインのものを採用しましょう。複雑なデザインの屋根は作業工程が増えるため施工ミスが発生しやすく、耐久性に不安が残ります。
おすすめなのは切妻屋根です。本を開いて逆さまにしたような単純な形状をしており、屋根部材の使用量が少ないため建築費用を安く抑えられます。
また、接合部も少ないため、雨漏りもしにくいです。そのほかにも、2方向に雨水が流れ落ちるため効率よく排水ができる、雨や風にも強いなどのメリットがあります。
家を建てる際に間取りから考えると、最終的に複雑な形状の屋根になりがちです。シンプルな屋根にしたい場合は、家づくりの際に屋根からアプローチするようにしましょう。
屋根の断熱
新しく家を建てる際は、屋根の断熱にもこだわりましょう。屋根には雨や風を防ぐ以外にも夏の熱を遮る、冬の暖かい空気を屋外に逃さないなどの役割があります。昨今はエアコンが必需品になるほど夏の暑さも厳しくなっているため、屋根の断熱は必須といえるでしょう。
断熱をしっかりすれば、屋根の表面温度が上昇しても屋内にほとんど影響は出なくなります。また、屋根裏空間の利用が可能になる点も大きなメリットです。ロフトや小部屋、勾配天井を設けられるようになるため、デザインの幅も広がるでしょう。
下地の作り方
屋根の表面にこだわるのは当然として、屋根の下地をどうするかもよく考えておきましょう。下地には、屋根材の下に入り込んだ水分が建物内に侵入しないよう防ぐ役割や、根材の重みを分散し、建物への負担を軽減することで安定性を高める役割があります。
下地は、防水シートと野地板で構成されているのが一般的です。防水シートはアスファルトルーフィングや基材不織布ルーフィングなどさまざまな種類が存在しており、耐用年数は最も長いもので50年程度になります。
そんな防水シートの下に設置されているのが野地板です。垂木に固定する形で設置され、防水シートや屋根材を支えています。住宅に用いられる野地板は、雨漏りのリスクを下げるために耐水合板が採用されるケースが多いです。
結露対策
結露は水蒸気を含んだ空気が冷やされることで、抱えきれなくなった水分が水に変わる現象です。屋根は結露が発生するリスクが高く、結露を放置すると建材にカビが発生する、野地板が濡れるなどの問題につながり、大掛かりな改修工事が必要になります。
そのため、湿った空気の逃げ道を設け湿気がたまらないようにする、湿気が通過しやすい透湿ルーフィングを採用するなど、大切な家を守るためにも各種結露対策は念入りに行いましょう。
おすすめの屋根
最後に、ここまで解説してきた屋根選びの基本ポイントを踏まえて、おすすめの屋根とおすすめしない屋根について解説します。屋根選びの際は、ぜひ参考にしてください。
おすすめの屋根:ガルバリウム鋼板
結論からいうと、屋根材はガルバリウム鋼板にするのがおすすめです。メンテナンス性能が高いため経済的ですし、強度の高さに対して値段もそこまで高くありません。
とくにソーラーパネルの設置を検討している場合は、ガルバリウム鋼板一択です。ガルバリウム鋼板は軽くて丈夫なため、屋根への負担を気にせずソーラーパネルを大量に設置できます。また、ソーラーパネルは施工が甘いと雨漏りが発生するリスクがありますが、キャッチ工法を選択すれば問題ありません。
キャッチ工法とは、ガルバリウム鋼板などの金属屋根材を専用の取り付け金具で挟み、ボルトで固定する方法です。工事の過程でビスを使用しないため、雨漏りの原因となる穴を開ける必要がありませんし、金具の高さを調整すればソーラーパネルも綺麗に並べられます。
※オススメ例
おすすめしない屋根:スレート
ガルバリウム鋼板とは逆に、おすすめできない屋根材がスレートです。家を建てる際の初期費用は一番安いですが、メンテナンスが必須のため長期的な視点で考えるとかなりコストがかかります。ある程度費用に余裕がある場合は、ほかの屋根材を選択した方がよいでしょう。
次にこちらでは、WB工法について解説します。WB工法を使った家づくりは、光熱費を抑えつつ優れた断熱性を実現します。屋根材の選択だけでなく、家全体の断熱性能も考慮して、快適で省エネな住まいを実現しましょう。
まとめ
プロの立場から最もおすすめできる屋根材はガルバリウム鋼板ですが、人によって予算も重視するポイントもさまざまです。耐久性やデザイン性など、自分が何を大切にしているか明確にすることが、後悔しない家づくりのコツになります。みなさんも今回紹介したポイントを参考に、理想の住宅を建てましょう。
平松建築は、屋根を含めて高機能かつ満足度の高い家づくりを心がけている会社です。家に関する質問や相談を受け付けているほか、初めて家を建てる方向けに勉強会も開催しています。興味を持った方は、ぜひ一度公式サイトから問い合わせてください。