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スタッフブログ

職人社長の家づくり工務店

2024/06/19

住宅の換気をなめたら倒壊します!住宅の換気設備解説

住宅の換気をなめたら倒壊します!住宅の換気設備解説 アイチャッチ

こんにちは!平松建築株式会社です。

私たちは、浜松市、磐田市、袋井市、掛川市を中心に、高耐震・高耐久で圧倒的な空気環境を誇る、トータルコストでお得な家づくりをお手伝いしています。これらの地域で安心・快適な住まいをお考えの方は、ぜひ私たちにご相談ください!

 

住宅の換気は、健康を守るためには欠かせないシステムです。ほったらかしてしまうと、家にいやな匂いが残り、カビが発生して健康に悪い影響が出ることもあります。この記事を通じて、換気システムの特徴を理解し、最適なものを住宅に取り入れてください。

 

【この記事で分かること】

・なぜ換気システムが重要なのか
・換気システムの種類
・おすすめの換気システム

 

【動画で確認したい方はこちら】

 

家族と一緒に快適に暮らせる家づくりをするうえで、重要なのが換気です。換気がうまくできない住宅は、匂いが残ったり、カビが発生して体に悪影響を与えたりするリスクがあります。最悪の場合、建物が倒壊してしまうこともあります。

そこで今回は、そもそも換気システムにはどういったものがあるのか整理しながらわかりやすく解説します。それぞれのメリットとデメリットを比較して、自分に合った換気システムを導入できるようになりましょう。

 

これから家を建てようと検討している方やリフォームを考えている方は、ぜひ参考にしてください。

 

住宅の換気システムの重要性

住宅の換気システムは、室内環境を清潔に保つためには欠かせないものです。換気がしっかりと行われないと、湿気やカビの発生、建物の劣化といった問題が起こりやすくなります。健康を過ごすためにも、化学物質や有害物質を外に排出して、室内の空気を新鮮に保つことが必要です。

住宅の換気方法には、

・第一種換気
・第二種換気
・第三種換気

という3つの方式があります。それぞれ利点と欠点があり、建物の設計や使用目的によって適した方法は異なります。また、それぞれ人に合う・合わないがあるので、それも考慮に入れておきましょう。

 

 

住宅の換気設備

それでは、住宅の換気設備について詳しく説明していきます。先ほど説明したとおり、換気方法には「第一種換気」「第二種換気」「第三種換気」があって、そこからさらに、ダクトを使う「ダクト式」と、ダクトを使わない「ダクトレス式」に分かれます。

それぞれの特徴とメリット・デメリットについて説明しますので、どの換気設備が自分に合ってそうかを考えながら確認してみてください。

 

第一種換気

第一種換気は、給気と排気を両方とも機械で制御する方式です。第一種換気は部屋の空気の入れ替えがしやすいですが、初期費用が高くなりがちなデメリットがあります。ダクト式とダクトレス式にも違いがありますので、順番に説明します。

 

第一種換気(ダクト式)

第一種換気(ダクト式)は、すべての部屋にダクトを通じて新鮮な空気を供給しながら、古い空気を外へと排出できるのが特徴です。そのため、各部屋での空気の入れ替えが確実に行えます。

さらに、第一種換気(ダクト式)には熱交換システムが組み込まれていることが多いです。熱交換システムによって、排出される空気から熱を回収して、外から取り入れられる冷たい空気を温めることで、部屋の温度を保ったまま、空気を入れ替えられます。

ここで注意が必要なのは、熱交換率は高ければいいわけではないことです。熱交換率が高いとエネルギーの無駄がほとんどなくなるのでよさそうに見えますが、匂いなども室内に戻されるので、熱交換率は60~70%が一般的です。

それから、第一種換気(ダクト式)は、導入には高額な初期コストが必要なだけでなく、定期的なメンテナンスも必要なのでトータルコストは高くなりがちです。メンテナンスでは、必要に応じてフィルターやダクトの交換が必要なので、長期的な運用コストが増加する可能性があります。

こういった特性を考えると、トータルコストが高くなってもいいから、各部屋の空気の入れ替えを徹底したい方や換気による温度のむらをなくしたい方には向いていると言えるでしょう。

 

第一種換気(ダクトレス)

第一種換気(ダクトレス)は、文字どおり換気にダクトを使用せず、各部屋に個別の換気装置を設置することで、空気の循環を行います。

ダクトを設定しなくて済む分、初期費用がダクト式に比べて低く抑えられるのが利点です。また、メンテナンスも個別の装置のみ対応すればいいので、トータルコストも安くなります。

しかし、ダクトレス方式にはデメリットもあって、空気の入れ替えにムラがあることは理解しておきましょう。ダクト式は各部屋で換気ができるので空気は動きやすいですが、ダクトレス式は部屋の真ん中や隅のエリアなどは空気の滞留が発生しやすくなります。

そのため、ダクトレス方式を導入する場合は、どこに設置すべきかなどをしっかりと検討することが必要です。

 

 

第二種換気

第二種換気は、機械を用いて室内に新鮮な空気を取り入れて、排気は自然換気に任せる方式です。外部からの細菌やウイルスの侵入を防ぎつつ、室内の空気を清潔に保つ必要がある病院などでよく使われています。

そのため、第二種換気のメリットとしては、室内の空気圧を外気圧よりも高く保つことで、外部からの最近やウイルス、花粉などの侵入を効果的に防げることと言えるでしょう。空気が出たり入ったりしないので、屋内で給気を制御しやすいこともメリットのひとつです。

デメリットとしては、住宅の施工が甘いと壁などの隙間から空気が出て行って、壁内部の結露などを引き起こすリスクが挙げられます。それから、ダクトを使用する場合はダクト内の汚れが蓄積しやすく、定期的な清掃が必要になるので、メンテナンスの手間が増えることもあります。

第二種換気はその特性上、一般住宅ではあまり採用されていませんが、花粉症がひどい方など特定のニーズにはかなり適した選択肢です。導入する際は、設計や施工の精度をしっかり管理し、適切なメンテナンスを行うことを心がけましょう。

 

 

第三種換気

第三種換気は、給気を自然に任せて、排気を機械で行う方法です。最も一般的な換気システムで、多くの住宅で取り入れられています。第三種換気にもダクト式とダクトレス式がありますので、それぞれの特徴を見ていきましょう。

 

第三種換気(ダクト式)

第三種換気(ダクト式)は、多くの住宅で採用されている一般的な換気システムです。室内の空気は機械で外に排出され、新鮮な空気は自然に入ってくるようになっています。第三種換気(ダクト式)のメリットは、部屋全体を換気できる点です。

ダクトを使用するものの、給気には関係なく、多少埃が溜まったり汚れたりしても問題がないので、メンテナンスの負担が比較的軽いという利点もあります。自然給気に使われる部分のフィルターだけ定期的に取り換えれば、問題なく換気できるでしょう。

デメリットとしては、給気口と排気口の配置によっては、換気にむらができてしまうので注意が必要です。また、熱交換システムがなく、外気が直接家の中に入り込んでくるため、外気温が低い日には室内が寒く感じられることもあります。

対処法としては、給気口にエアコンを取り付けて、暖かい空気と混ぜて部屋に取り込む仕組みにするなどが考えられます。

第三種換気(ダクト式)がおすすめなのは、換気はある程度重視したいけど、トータルコストをあまりかけたくない方やメンテナンスの手間を減らしたい方です。とはいえ、換気による温度むらが出ることもあるので、その点は注意しましょう。

 

第三種換気(ダクトレス)

第三種換気(ダクトレス)も、多くの住宅で利用されている換気方式です。ダクトを使用しないため、初期投資とメンテナンスのコストが低く抑えられるのが大きな利点です。

しかし、ダクトレス式のデメリットとして、部屋の配置や建物の設計によっては、空気の流れがスムーズに行われないエリアが発生することがあります。このような場所では空気が滞留し、十分な換気が行われないため、室内の空気の質が悪くなる可能性があります。

また、システムの都合上、機械の近くは寒いと感じやすいかもしれません。だからといって、機械を停止してしまうと、室内の汚染物質や湿気が蓄積しやすくなり、結露やカビの発生リスクが高まるので注意してください。

しかし、第三種換気(ダクトレス)で完璧な換気システムを目指そうとすると、かなりハイレベルな設計と施工が求められます。その点もしっかりと理解しておきましょう。

 

換気システムには第四種換気(自然換気)がおすすめ!

これまで説明したように、住宅にはさまざまな換気システムが採用されています。しかし、私がおすすめしたいのは「第四種換気」です。一般的に言われているものがないので、あえて分かりやすく第四種という言葉を使っています。

第四種換気とは、機械を一切使用せず、自然の力のみで室内の空気を入れ替える方法です。建物の設計を工夫することで、自然の風力や熱の流れをうまく利用できるようになるので、それを適用して効果的に空気を換気します。

さまざまな方式がありますが、そのひとつに「パッシブ換気」というものがあります。暖かい空気が上昇する自然の性質を活用した「煙突効果」を利用したもので、室内の温かい空気が上昇して、天井近くの排気口から外に逃げ、代わりに外の新鮮な空気が低い位置の給気口から室内に入る仕組みです。

第四種換気のメリットは、経済性にあります。電力を消費する機械を使用しないので、ランニングコストがほとんどかかりません。また、定期的なメンテナンスの必要がないため、機械の交換や修理などにかかる長期的な管理費も削減できます。

しかし、第四種換気をうまく機能させるには、よく考えられた建物の設計が必要です。給気口と排気口の位置は、自然換気をうまくコントロールするために最適な場所に配置しなければなりません。また、ビニールクロスを使わないなど、内装材の選定も、空気の流れを考慮して行う必要があります。

加えて、第四種換気の導入には、比較的高い初期費用がかかることもデメリットのひとつです。第四種換気をうまく機能させるために、WB工法を用いることが多く、そのためには150万近くかかる場合がほとんどです。

とはいえ、電気代も交換費用もかからず、これから何十年と使うことを考えると、トータルコストは安く済む場合が多いでしょう。

 

換気が適切に行われつつ、夏は涼しく冬は暖かい快適な家を実現するには、豊富な知識と経験による設計と職人の技術が欠かせません。こちらの記事では、工務店を選ぶ際の9つのポイントを解説します。

 

まとめ

住宅の換気システムは、室内環境を清潔に保ち、健康を維持するために重要です。主な換気方法には第一種換気・第二種換気・第三種換気に加え、私がご提案している第四種換気があります。

第一種換気は機械で給気・排気するので、確実な空気の入れ替えができますが、初期費用が高く、メンテナンスの手間がかかります。第二種換気は、給気は機械で行い、排気は自然に行うシステムで、外部から最近やウイルス、花粉などが入ってくるのを防げるのが利点です。

第三種換気は、最も一般的でコストが低く抑えられる方法ですが、空気の流れにムラができることがあります。機械を使用しない第四種換気は、初期費用こそ高いですが、電気代や設備の交換費用などがほとんどかからないため、トータルコストを抑えやすいメリットがあります。

 

このように、換気システムにはさまざまな種類のものがありますので、どれが自分に適しているのか迷ってしまう方もいるでしょう。平松建設であれば、しっかりとお話を聞いたうえで適した換気システムが何かを提案しながら家づくりができます。

換気についてあまり詳しくない方でも、誠心誠意わかりやすくご説明しますので、まずはお気軽にご相談ください。

 

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