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スタッフブログ

職人社長の家づくり工務店

2024/10/02

家の断熱材なんて知らない方必見!重要性や種類などを解説

家の断熱材なんて知らない方必見!重要性や種類などを解説 アイチャッチ

こんにちは!平松建築株式会社です。

私たちは、浜松市、磐田市、袋井市、掛川市を中心に、高耐震・高耐久で圧倒的な空気環境を誇る、トータルコストでお得な家づくりをお手伝いしています。これらの地域で安心・快適な住まいをお考えの方は、ぜひ私たちにご相談ください!

 

この記事では、断熱材の種類とその特徴、失敗しない断熱材の選び方を解説しています。あまり考えずに断熱材を選んでしまうと、結露が発生して住宅の壁にカビが発生して耐久性が落ちてしまうリスクがあるので、本記事で適切な断熱材の選び方を学びましょう。

 

【この記事で分かること】

断熱材の種類
結露の対策方法
失敗しない断熱材の選び方

 

【動画で確認したい人はこちら】

 

断熱材の選び方や施工方法は、家づくりの重要なポイントのひとつです。かつての日本では断熱材が今ほど重要視されていませんでしたが、時代が移り変わるにつれて、快適な家づくりには優れた断熱性能が必須であるという認識が広まっていきました。

適切な断熱材を選ばないと、結露の防止や長期的な耐久性に問題が生じることがあります。たとえば、高断熱にしたいからと安価な素材を厚く使うと、かえって耐久性が落ち、家の寿命を縮めることも考えられます。

そこで今回は、さまざまな断熱材の種類とその特徴を解説します。適切な素材の選び方や施工方法、快適で長持ちする住まいを実現するポイントも解説しますので、これから家を建てる方やリフォームを検討している方は、参考にしてください。

 

 

断熱材の重要性

断熱材は、家の快適性とエネルギー効率を高めるため、そして資産価値を下がりにくくするためにも必要です。

たとえば、室内温度を22度に保ちたいときに外気温が0度だとすると、断熱性がないと多量のエネルギーを消費することになります。エアコンや暖房器具に過剰な負荷がかかり、エネルギーコストが増加するだけでなく、室内環境も不快になってしまいます。

かつては断熱材の重要性が軽視されていた背景もあり、とくに昭和時代の住宅では、壁内に断熱材がまったく入っていないことも珍しくありませんでした。

しかし、現在では断熱性能の重要性が認識され、基準も年々高くなっています。ただし、既存の住宅には断熱性能が低いものが多いので、これから家を建てる場合は断熱材の選定が必須となっています。

 

断熱材の種類

断熱材には、以下の6種類があります。

グラスウール
ロックウール
セルロースファイバー
ウッドファイバー
フェノールフォーム
吹付けウレタンフォーム

 

それぞれの特徴やメリット・デメリットを解説します。

 

グラスウール

グラスウールは、ガラス繊維を組み合わせて作られた断熱材で、コストパフォーマンスに優れている点がメリットです。価格が比較的安く、施工もしやすいため、多くの住宅で使用されています。断熱性を高めつつ、予算を抑えたい方には最適な選択といえるでしょう。

しかし、グラスウールにはデメリットも存在します。湿気を吸収しやすく、水分を保持しやすいため、結露が発生しやすい点が問題となります。

後ほど詳しく解説しますが、結露が原因で、長期的な耐久性や快適性に影響を与えることもあります。十分な湿気対策が求められる点は、デメリットといえるでしょう。

 

ロックウール

ロックウールは、人工鉱物の繊維で作られた断熱材です。ガラス繊維で作られたグラスウールとは異なり、ロックウールは鉱物繊維を使用しています。

ロックウールのメリットは防火性能が高く、火災に対する耐性が優れている点です。また、水を吸ったり水が入ったりすることがなく、湿気を通しやすい特性があります。

グラスウールと同じように、ロックウールも湿気を通す特性があるので、耐久性を落とさないように結露に対する注意が必要です。ロックウールを選ぶ際には、防火性能と湿気対策を考慮し、適切な施工を行うようにしましょう。

 

セルロースファイバー

セルロースファイバーは、再生紙を主原料とした環境に優しい断熱材です。新聞紙などを細かく砕き、防虫・防腐処理を施して作られています。

セルロースファイバーのメリットは、環境負荷が低く、持続可能な素材であることです。また、湿気を吸収し放出する調湿効果があり、防音性能や蓄熱性能も高い点もメリットのひとつです。

一方で、デメリットもあります。具体的には、コストが比較的高くなることや、時間が経つと重さで断熱材が下がり、上部に隙間ができる可能性がある点です。

私の本社も、セルロースファイバーを使用した建築となっています。車通りの多いエリアにもかかわらず、防音効果が高いため静かです。こうした騒音対策を考慮する場合、セルロースファイバーはとくにおすすめできます。

 

ウッドファイバー

ウッドファイバーは、木の繊維を固めて作られた自然素材の断熱材です。ウッドファイバーの特徴は環境への負荷が低く、使用後は土に還せる点です。

また、天然素材であるため化学的な劣化が少なく、長期的に高い耐久性を維持できます。さらに蓄熱効果や防音効果にも優れており、室内環境を快適に保てる点もメリットです。

ウッドファイバーの大きなデメリットは、金額がかなり高いということです。一般的に高品質な素材は価格も高く、ウッドファイバーも例外ではありません。しかし、ウッドファイバーを使用した住宅は、実際に寒冷地でも高い断熱効果を発揮するので、予算が許すのであればウッドファイバーはおすすめです。

 

フェノールフォーム

フェノールフォームは、高い断熱性能と防火性能を持つ断熱材で、ネオマフォームやフェノバボードといった断熱材が代表的です。

フェノール樹脂を基にしているので、燃えにくく耐火性が優れていて、安全性が高い特徴があります。また、素材の細かな気泡構造により、熱の移動を抑え、断熱効果が高いのも特徴です。さらに、薄い材料でも高い断熱性能を維持できるため、スペースを有効活用したい場合にも適しています。

ただし、フェノールフォームのデメリットとして価格が高いことが挙げられます。そのため、フェノールフォームは省エネ性能を重視する住宅会社で使用されることが多いですが、初期費用の高さから一般的にはあまり使用されていません。

 

吹付けウレタンフォーム

吹付けウレタンフォームは、泡状の素材を吹き付けることで膨らみ、柱や壁の隙間をしっかりと埋める断熱材です。

コスト面では、ネオマフォームやウッドファイバーに比べて安価であり、セルロースファイバーよりも手頃です。施工時に隙間なく膨らむため、断熱効果を高めやすく、施工精度が高いのも特徴です。

しかし、吹付けウレタンフォームは構造材にしっかりと密着するため、地震などで揺れた際に割れが生じる可能性があります。また、化学物質を含むため、空気質に悪影響を及ぼすことや、火災時に有毒ガスが発生するリスクもあります。

このようなリスクを考慮すると、吹付けウレタンフォームは手放しにおすすめはできません。

 

 

結露が発生する理由と対策方法

結露は見過ごされがちですが、長期的に見ると、住宅の劣化を引き起こす問題になる可能性があります。ここからは、結露が発生する理由と適切な対策方法を理解しましょう。

 

結露が発生する理由

結露が発生する主な原因は、室内と外気の温度差と湿度の移動です。たとえば、冬の場合は室内が暖かく、外気が冷たいので結露が発生しやすくなります。

具体的に説明するために、室内の温度を22度、外気温を0度と仮定しましょう。このとき、室内側の壁の表面は22度ですが、外壁側は0度に近づきます。

室内から外壁までの間には断熱材が入っているため、温度が急激に下がることはありませんが、断熱材を通して徐々に温度が下がっていきます。

室内は加湿されているため湿度が高く、外気は乾燥して湿度が低い状態です。湿度の高い空気は、低い方へ移動する性質があるので、室内の湿気は外壁側に移動しようとします。

このとき、湿気を通しやすいグラスウールやロックウールを断熱材として使用すると、湿気が断熱材を通過します。22度の空気中に含まれる水蒸気量と0度の空気中に含まれる水蒸気量は大きく異なるので、温度が下がる過程で空気中の水蒸気が凝結し、結露が発生します。

結露は、とくに断熱材の裏側や合板のあたりで発生しやすく、これがカビの発生や建材の劣化の原因となるのです。

 

結露の対策方法

結露の対策方法として効果的なのが、以下3つの方法です。

気密シート・防湿シートを貼る
外壁に断熱材を追加する
断熱性能と透湿抵抗の高い断熱材を採用する

それぞれの方法について解説します。

 

気密シート・防湿シートを貼る

気密シートや防湿シートは、室内の温かく湿った空気が壁内部に入り込むのを防ぐ役割を果たします。湿気が断熱材や壁内部に到達しなければ、温度が低い部分で結露が発生することもありません。

気密シートや防湿シートを貼る方法だと冬は大丈夫ですが、夏だと別の問題があります。その問題については、あとで解説します。

 

外壁に断熱材を追加する

内壁側だけでなく外壁側にも断熱材を設置することで、室内の暖かい空気が外壁に触れても、結露が発生しにくくなります。合板の部分で結露が起こり、濡れてしまうのが問題なので、外壁側に断熱材をもうひとつ追加して、内側の合板部分で結露が起こらないようにする手法です。

ただし、結露の発生を完全に防ぐためには、厳密な結露計算と適切な施工が必要になる点は理解しておきましょう。また、万が一漏水が発生した場合のリスクも考慮する必要があります。

 

断熱性能と透湿抵抗の高い断熱材を採用する

夏は外気温が高く湿度も高いため、湿気が室内に侵入しやすくなります。この状況で先ほどの防湿シートを使うと、外からの湿気がシートで止まり、結露が発生する「逆転結露」のリスクが高まります。

冬季には気密シートが効果的ですが、夏季には逆効果となる可能性があるのが、前述の別の問題です。問題を解決するには、断熱性能と透湿抵抗の両方を兼ね備えた断熱材が必要です。

たとえば、フェノールフォーム系の断熱材は、熱と湿気の両方を遮断するため、夏冬両方の結露リスクを低くできます。このように、断熱材選びひとつで住み心地の快適さだけでなく、家の寿命にも大きく影響を及ぼします。

 

断熱材選びで失敗しないために

断熱材選びで失敗しないためには、以下2つのポイントを押さえておく必要があります。

水に対する理解を深める
長期的な視点で考える

それぞれのポイントについて解説します。

 

水に対する理解を深める

水に対する理解を深めることは重要です。具体的に結露や漏水は、住宅の劣化やカビの発生を引き起こし、住環境に悪影響を及ぼします。

たとえば、夏季には外気が高温多湿となり、湿気が室内に侵入しやすくなります。防湿シートを使用して湿気を遮断する場合は、逆転結露のリスクも考えに入れないといけません。

さらに、漏水リスクにも注意が必要です。万が一の漏水が発生した場合でも、水が排出されるように設計しないと、家の耐久性が下がってしまいます。透湿性の高い断熱材や防水対策を講じて、結露や漏水による被害を抑えるようにしましょう。

 

長期的な視点で考える

断熱材を選ぶ際は、長期的な視点でリスクとコストを考えましょう。日本では地震がよく発生するので、地震によって建物が揺れることで隙間ができる可能性があります。

その結果、断熱性能が低下し、結露やカビのリスクが増加するかもしれません。したがって、地震に対する耐久性も考慮した断熱材を選ぶことが必要です。

初期費用だけでなく、長期的なメンテナンスコストやエネルギー効率も重要な要素です。初期費用が高くても、断熱材の性能や耐久性を長期的に維持することで、結果的にコスト削減につながります。さまざまな要素を総合的に考え、長期的に見て最適な断熱材を選ぶことが大切です。

 

こちらの記事では、断熱材以外にも家の光熱費が大きく変わる要素や、そのほか快適な住環境を長く維持するために予算をかけるべきポイント10選を紹介します。ぜひあわせてご覧ください。

 

 

まとめ

断熱材の選び方は、住宅の快適性と耐久性を大きく左右します。種類ごとの特徴と、結露対策の重要性を理解し、適切な選定と施工を行うことが重要です。

とくに結露は、長期的な住宅の劣化を引き起こす可能性があるので、しっかりとした対策が求められます。さらに、断熱材の性能だけでなく、湿気の管理や防水対策も考える必要があります。

平松建築では、これらのポイントをしっかり押さえて家づくりを行っています。断熱材選びを含め、家づくりで後悔したくない方は、ぜひお気軽にご相談ください。

 

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