職人社長の家づくり工務店
2024/10/02
家を建てる流れや期間は?家づくりのプロがわかりやすく解説
こんにちは!平松建築株式会社です。
私たちは、浜松市、磐田市、袋井市、掛川市を中心に、高耐震・高耐久で圧倒的な空気環境を誇る、トータルコストでお得な家づくりをお手伝いしています。これらの地域で安心・快適な住まいをお考えの方は、ぜひ私たちにご相談ください!
この記事では、家を建てるまでの流れを契約前にやるべきこと、契約後にやるべきことに分けて解説します。家を建てる期間も解説しますので、これから家づくりをしようと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
【この記事で分かること】
家を建てるまでの流れと必要な期間
契約前にすべきこと
契約後にすべきこと
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多くの方が家を立てる流れや期間の全体像を把握するのは難しいと感じるかもしれませんが、全体像を理解することは後悔やトラブルを避けるために重要です。そこで今回は、家を建てる流れを契約前と契約後に分けて詳しく解説します。
まだ家づくりの全体像がよくわからない方やこれから家を立てようと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
家を建てるまでの期間
家を建てるまでの期間は、およそ8か月から17か月ほどです。家を建てるのに必要な期間は、建てる家の大きさや建築業者、土地探しなど、さまざまな要因によって変動します。
たとえば、情報収集やプランの検討、住宅ローンの申請、工事など、各工程には細かな作業が多く含まれます。特に土地探しや設計に時間がかかった場合、2年ほどかかることも少なくありません。
家を建てるのは時間がかかりますが、時間をかけて計画的に進めることで、理想の家づくりが実現します。夢の暮らしを手に入れるために、しっかりと計画を立てましょう。
家を建てる流れ|契約前
家を建てる流れとして、まず契約前にやるべきことを説明します。具体的には、以下の7つです。
会社選び
家づくりのヒアリング
土地選び
敷地調査
プラン作成
詳細見積もり
契約内容の確認
それぞれ説明していきます。
1.会社選び
家を建てる際、重要なステップのひとつが会社選びです。まず、住宅を提供する会社には、大手ハウスメーカー、中堅ビルダー、地元の工務店、設計事務所といった種類があります。
大手ハウスメーカーは、知名度が高く、耐震性能など基本的な性能がしっかりしています。選ぶ会社や担当者によって大きな差が出にくいのが特徴です。一方で、コストが高めで、デザインの自由度が低いことがあります。
中堅ビルダーは、大手と同様の安心感がありつつ、地域の特性を理解した家づくりが可能です。スケールメリットを活かしてコストダウンも期待できますが、工務店より自由度はやや制限されることがあります。
地元の工務店は、地域の気候や風土をよく知っていて、フルオーダーでの家づくりが可能です。デザインや素材にこだわる方におすすめですが、担当者の技量によって品質のばらつきが出るリスクがあります。選ぶ際には、品質管理の仕組みや過去の実績をしっかり確認することが重要です。
設計事務所は、デザイン性や独自のこだわりを実現したい方におすすめです。ただし、施工会社との連携が求められ、全体のコストが高くなることもあります。設計力は高いものの、アフターサービスの充実度には注意が必要です。
会社選びの際は、まずホームページやSNSで情報を集め、気になる会社を絞り込みましょう。そして、モデルハウスや完成見学会に足を運び、実際の建物を体感しましょう。
2.家づくりのヒアリング
ヒアリングでは、住宅会社が家に対する要望を細かく引き出し、具体的なプランを立てていきます。そのため、家族構成やライフスタイル、どんな暮らしを実現したいのかを明確に伝えることが大切です。
その際、どんな部屋が必要か、どんな設備が欲しいかだけでなく、それがなぜ必要なのか、どんな目的を持っているのかも伝えることが重要です。目的を伝えることで、住宅会社はより的確な提案ができ、結果として満足度の高い家づくりが実現します。
実は多くの方が、この段階で具体的な要望を伝えきれずに後悔することがあります。そのため、部屋や設備を取り入れる必要性や目的の部分まで忘れずに伝えるようにしましょう。
3.土地選び
土地選びは、住宅会社と連携して行うのが理想です。不動産会社だけでなく、住宅会社と相談することで、建築できる家の構造や災害リスクなどを確認できます。
先にヒアリングを行って家の要望を明確にすることで、その要望に合った土地を効率よく選べるので、土地選びにかかる時間を短縮できるメリットもあります。
土地探しの際は、資金計画をもとに土地の予算も明確にしておくことも大切です。総額いくらまでなら出せるのかを決めておくことで、土地にかけられる資金が見えてくるでしょう。
4.敷地調査
敷地調査とは、住宅会社がやるもので、実際に家を建てるための法令や申請の確認、土地の高低差などを詳しく調査する工程のことです。
敷地調査を踏まえて、具体的なプランを作っていきます。調査は購入後にやるのが一般的ですが、購入前にある程度の情報を把握しておくことも重要です。
たとえば、地盤改良が必要かどうか、擁壁の建設が必要か、災害リスクはないかなどを詳細に確認しましょう。不動産会社は土地に関する情報を提供してくれますが、建物に関する具体的な計画やリスクについては専門知識が求められます。
そのため、不動産会社に任せきりにするのではなく、住宅会社とも連携し、土地と建物の情報を適切に分けて把握するようにしましょう。
5.プラン作成
プラン作成では、探した土地や設計図を基に、家の間取りや配置計画、設備などを具体的に考えていきます。その際、日差しなどの自然エネルギーをうまく活用する「パッシブデザイン」の考え方を取り入れるようにしましょう。
たとえば、冬場には日当たりを確保し、夏場には日射を遮り、快適性とコストパフォーマンスの両方を向上させるような工夫が求められます。こうした工夫次第では、年間の光熱費に大きな差が生まれることもあるため、パッシブデザインについて理解している会社であることが重要です。
配置計画とは、家屋や庭などの大まかなゾーニングを決めることです。このとき、接道からどのように建物を配置し出入りしやすいようにするか、パッシブデザインを考えるうえで重要な日照はどうか、さらに眺望や近隣を配慮した窓の位置関係なども考慮していきましょう。
配置計画が決まった後は、間取りの詳細を詰めていくことも重要です。家事動線や生活動線を考慮し、快適で使いやすい空間を作り上げます。収納計画やエアコンの配置、換気の経路なども同時に考慮してバランスよく配置することで、日常生活がより快適になります。
性能とコストの検討も重要です。耐震性や断熱性、長期耐久性、省エネ性などの性能を高めるためのコストをどのように配分するかをしっかりと考えます。たとえば、以下項目の計算ができているかどうかを住宅会社に確認するとよいでしょう。
・耐震等級
・構造計算
・許容応力度計算
・結露計算
・外皮計算
・省エネ計算
6.詳細見積もり
プランが固まったら、そのプランに基づいて細かい見積もりを作成します。見積もりでは、使用する材料や設備、具体的な工事内容などを明確にして、それぞれの項目に対する費用を細かく計算します。
見積もりを確認する際は、ほかに追加でかかる費用はないかをしっかり確認することが大切です。確認を怠ると、あとから「この費用も必要です」と追加料金を請求されることがあります。
要望した内容がすべて見積もりに含まれているか詳細をチェックし、不明点があれば必ず確認するようにしましょう。
7.契約内容の確認
最後は、契約内容をしっかりと確認しましょう。契約内容の確認では、支払い条件や金額の確認、約款や保証内容、施工品質などを細かくチェックします。契約後に不利な状況に陥らないようにします。
まず重要なのは、支払い条件です。たとえば、工事着工前に多額の前払いを求められると、その直後に会社が倒産した場合、支払ったお金が戻ってこないリスクがあります。そのため、工事の進捗に応じて段階的に支払いを行う条件が望ましいです。
次に、約款の内容も重要です。住宅会社に有利な内容が含まれていることもあるため、建てる側にとって不利な条項がないかを確認しましょう。また、保証内容も重要です。どの程度の保証が提供されるかを確認し、契約書に明記してもらうことが必要です。
さらに、施工品質の基準も確認しておきましょう。施工基準書を契約書に添付し、その基準に基づいた品質で工事が行われることを約束してもらうことが重要です。
家を建てる流れ|契約後
契約後にやるべきことは、以下の3つです。
・申請関連
・着工
・引き渡し
契約後は、実際に家を作り上げていく段階ですので、工事の現場を定期的に確認し、イメージのズレがないかを確認することが大切です。各工程のやるべきことを解説します。
1.申請関連
申請関連の手続きは主に住宅会社が担当しますが、家を建てる側も住宅ローンの本審査を進める必要があります。住宅会社が実施する申請として、確認申請があります。確認申請は、行政に対して家を建てる許可を求める手続きのことです。
また、長期優良住宅の申請を行う場合、構造計算や詳細な申請書の作成が必要となり、通常よりも時間がかかります。引き渡しの希望日がある場合は、余裕を持った計画が求められます。ヒアリングする前に、これらの重要なポイントを押さえておきましょう。
2.着工
工事が始まる段階が着工です。工事期間は住宅会社によりますが、3か月から半年ほどです。
まず、地鎮祭という土地の神様を鎮める儀式をします。その後、基礎工事が始まり、建物の骨組みを組み上げる上棟へと進みます。
次に、大工工事や断熱材の施工、外壁の取り付けなどへと進行しますが、この段階で工事現場の進捗を確認し、イメージと異なる点があれば早めに伝えるようにしましょう。
隠れる部分こそ施工の質が問われるため、記録を残してもらい、ミスがあればすぐに修正できる体制を整えておくことが重要です。
3.引き渡し
いよいよ待ちに待った引き渡しの段階です。まずは、完成後に最終チェックを行い、傷や不具合がないか確認します。引き渡し前までの所有権は住宅会社にあるので、万一何かあれば住宅会社が責任を持って対応してもらいましょう。
問題がなければ、引き渡しを行います。住宅の引き渡し時に、住宅ローンの最終決済を行うと、住宅会社から鍵を受け取って正式に所有権が移転します。
その際、資金不足にならないように、火災保険なども含めた事前の資金計画が重要です。火災保険は引き渡しの1か月前には検討を開始し、準備しておくとスムーズです。引き渡しが完了したあとは、インターネット回線やカーテンなどの準備、近隣への挨拶などを忘れずに行いましょう。
住宅を建てるうえで、いくつか知っておくべき法令や税制度があります。こちらの記事では、2024年時点での住宅ローン減税の変更点や、木造建築を建てるときの建築確認手続きに関する制度変更点などを解説していきます。
まとめ
家づくりのゴールは家を建てることではなく、そのあとの維持管理や次の世代への引き継ぎまで考えることが重要です。長期的な視点で家づくりを行い、住む、貸す、売るといった選択肢を考えることで、家の価値を最大限に引き出せます。
たとえば、シンプルで耐久性の高いデザインや間取りを選ぶことで、将来的に高く売れるポイントになります。そのため、外壁材や耐震性などにもこだわることが重要です。
家づくりは、豊かな人生を築くために必要な取り組みです。資金計画や施工の際の注意点、そして住み方の工夫など、詳細な部分までしっかりと考慮することで、長期的な満足感を得られる住まいを実現できます。
これらを踏まえた家づくりを行いたい方は、ぜひ平松建築にお問い合わせください。今回お伝えした契約前・契約後に行うべきことをすべて考慮に入れたうえで、あなたに最適な住宅を提案します。家づくりをしようと考えている方は、お気軽にご相談ください。