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スタッフブログ

職人社長の家づくり工務店

2024/10/03

高気密高断熱のデメリットと対策!9割の人が気づかない罠をプロが徹底解説

高気密高断熱のデメリットと対策!9割の人が気づかない罠をプロが徹底解説 アイチャッチ

こんにちは!平松建築株式会社です。

私たちは、浜松市、磐田市、袋井市、掛川市を中心に、高耐震・高耐久で圧倒的な空気環境を誇る、トータルコストでお得な家づくりをお手伝いしています。これらの地域で安心・快適な住まいをお考えの方は、ぜひ私たちにご相談ください!

 

高気密高断熱住宅は空気がこもったり、漏水のリスクが高かったりするデメリットがありますが、正しい対策を打てばより優れた快適な住宅にできます。見落としやすい点を詳しく解説します。

 

【この記事で分かること】

・高気密高断熱住宅が抱えるデメリット
・高気密高断熱住宅のデメリットの原因
・高気密高断熱住宅のデメリットへの対策

 

【動画で確認したい方はこちら】

 

高気密高断熱住宅は、快適で光熱費の節約できる住まいとして人気を集めています。しかし、その特性ゆえに予想外の問題が生じることもあります。

たとえば、想像以上の暑さや寒さ、結露の発生、空気がこもるなどの見落としやすい課題が挙げられます。

本記事では、長年の経験を持つ職人の視点から、高気密高断熱住宅のデメリットと、それらを解決するための具体的な対策について詳しく解説します。快適で健康的な住まいづくりのヒントをお伝えします。

 

 

高気密高断熱のデメリット|居住空間の欠点

高気密高断熱住宅は、省エネ効果に優れていますが、居住空間に影響をあたえます。ここでは、高気密高断熱住宅の日々の暮らしにおいて言われやすい欠点について解説します。

 

想像以上に暑い・寒い

高気密高断熱住宅は、何もしなくても常に適温で過ごせると考えている方が多いのではないでしょうか。高気密高断熱住宅は外気の影響を受けにくい反面、室内の温度調整が難しくなることがあります。

とくに季節の変わり目は、予想外の暑さや寒さを感じることがあり、過ごしにくいと感じる可能性があります。

 

原因

想像以上に暑くなる原因は、高い断熱性能によって熱の出入りが抑えられるため、内部で発生した熱が逃げにくくなることが原因です。

高い断熱性能により外気の影響を受けにくくなった室内では、人体からの熱や家電製品の発熱が蓄積されやすくなります。

また、日射の影響も大きく、窓から入る日光によって室温が上昇しやすいです。冬場は日射が弱いと暖房を切ることで室温が下がりやすく、温度管理が難しくなります。

さらに、高気密構造は換気が制限されるため、熱がこもりやすく、室温の急激な変化を引き起こす可能性があります。これらの要因が複合的に作用し、想定外の暑さや寒さを感じてしまうのです。

 

対策

高気密高断熱住宅では、適切な温度管理が不可欠となります。まずは、適切な換気システムの導入が重要です。換気をすることで室内の熱がこもりにくくなります。

全館空調システムやエアコンの適切な配置、そして遮熱性の高いカーテンやブラインドの使用も効果的です。季節に応じて窓の開閉を調整し、自然の風を上手に取り入れることで、快適な室内環境を維持できます。

また、温度センサーを活用した自動制御システムの導入も検討しましょう。加えて、床暖房システムの導入も寒さに効果的です。さらに、太陽光の入射を調整するために、季節に応じて庇やルーバーを活用しましょう。

さまざまなアイテムを上手く活用することで、室内で快適に過ごせる温度を保ちやすくなります。

 

 

気密性の甘さ

高気密を謳っていても、実際には隙間が生じていることがあります。隙間があると断熱効果が得られず、期待していた省エネ効果が得られないことがあります。また、外部から空気が侵入すると、寒く感じてしまうでしょう。

 

原因

施工時の技術不足や、使用する部材の品質が低いことが主な原因です。とくに、窓や扉の周り、配管や電気配線の貫通部分などで気密性が損なわれやすくなります。また、経年劣化によって気密性が低下することもあります。

 

対策

信頼できる業者による丁寧な施工が不可欠です。高品質な気密材や断熱材を使用し、細部まで気を配った施工を行うことが重要となります。

また、定期的な点検とメンテナンスを行い、気密性能を維持しましょう。気密測定を実施し、問題箇所を特定して補修することも効果的な対策となります。

これから住宅を建築する場合は、気密性の高い住宅を希望していることを伝え、適した工法を提案してもらいましょう。

 

 

漏水のリスク

高気密高断熱住宅では、壁内部に水分が侵入すると乾きにくく、深刻な漏水問題につながる可能性があります。漏水するとカビが生えやすくなり、健康被害のリスクを高めてしまううえ、長期的な住宅の耐久性にも影響をあたえます。

 

原因

主な原因は、不適切な防水処理や排水設計です。高気密構造のため一度壁内に水が入ると外部に逃げにくく、長期間滞留する可能性があります。

また、結露によって壁内部に水分が蓄積されると、見えない場所でどんどん劣化が進行してしまうことがあります。

 

対策

漏水を避けるためには、適切な防水処理と排水設計が重要です。もし水が入ってしまったとしても、水が抜けて乾くような設計にしておけば、漏水しにくくなるためです。

防水シートの前に、縦胴縁を打ち、水が入っても下に抜けていくような仕組みを作っておくことが重要となります。防水処理や排水設計がきちんと実行されているか、工事中の現場を実際に見せてもらうとよいでしょう。

また、外壁の定期的な点検やメンテナンスも効果的です。漏水の早期発見のため、定期的に点検を行いましょう。

 

 

空気のこもりやすさ

高気密高断熱では、外気との交換が少ないため、室内の空気がこもりやすくなります。これにより、不快感や健康への悪影響が生じる可能性があります。また、臭気や湿気の問題も発生しやすくなります。

 

原因

高断熱のため室内の熱が抑えられることが主な原因です。熱い空気は上昇しやすく換気窓などがない住宅の場合、断熱によりさらに空気がこもりやすくなります。

熱いからと言って断熱材を薄くしたり無くしたりしてしまうと、今度は屋根からの日射熱が大量に入ってきてしまい、より暑さを感じやすくなります。

また、高気密により換気が制限されることも要因のひとつとなっています。さらに、居住者の生活習慣や、換気設備をきちんと使用していないことも影響します。

調理や入浴、洗濯などの日常活動で発生する水蒸気や臭気が室内に滞留すると、空気の質の悪化につながります。

 

対策

快適な室内環境を実現するには、熱気が室内側から自然に抜ける工法を採用することが重要です。断熱性能を確保しつつ、熱がこもるのを防ぐ設計が理想的です。

そのため、WB工法のような通気性を考慮した工法を検討しましょう。これにより、機械換気に頼らずとも、夏は涼しく冬は暖かい住環境を実現できます。建築時には、工法について専門家としっかり相談しましょう。

 

高気密高断熱のデメリット|健康リスク

高気密高断熱住宅では、室内環境が外部と遮断されるため、健康面でのリスクも考慮する必要があります。ここからは、主な健康リスクとその対策について見ていきましょう。

 

結露のリスク

高気密高断熱住宅では、結露が発生しやすくなります。結露は見た目の問題だけでなく、カビやダニの発生源となり、健康被害を引き起こす可能性が高いです。

しかし、建築時に対策することで換気システムに頼らずに結露を防げます。たとえば、透湿抵抗性の高い壁を作らないこともひとつの方法です。

ビニールクロスの代わりに紙クロスを採用することで、湿気が壁を通して横に抜けやすくなります。そのため、換気システムやすのこ、除湿剤などに頼らず快適な湿度を管理できます。

 

通気層の不足

高気密高断熱住宅では、通気層の不足が問題となることがあります。通気層は壁内の湿気を排出する重要な役割を果たしますが、不十分だと壁内結露や木材の腐朽につながる可能性があるためです。

通気層の不足の原因は、コスト削減や施工の簡略化を目的とした不適切な設計にあることも考えられます。

対策としては、設計段階から適切な通気層を確保することです。外壁と内壁の間に十分な通気層を設け、湿気を効果的に排出できるようにします。事前にどういった通気層の仕様をしているか確認することも大切です。

 

空気の質が悪化する可能性がある

高気密住宅では、外気との交換が少ないため、室内の空気の質が悪化しやすくなります。そのため、シックハウス症候群などの健康問題が発生する可能性があります。空気の質が悪化する主な原因は、換気不足と室内で発生する汚染物質の蓄積です。

対策としては、換気システムを導入して適切に使用することです。また、観葉植物の配置なども空気の質の改善に役立ちます。

 

高気密高断熱のデメリット|費用

高気密高断熱住宅の建築には、一般的な住宅よりも高いコストがかかります。初期投資の増加や維持管理費用の上昇が、経済的な負担となる可能性があります。ここからは費用のデメリットについて見ていきましょう。

 

 

建築・メンテナンス費用の増加

高気密高断熱住宅の建築は、特殊な材料や技術が必要となるため、一般的な住宅よりも建築費用が高いです。また、高性能な設備機器の導入やメンテナンス費用も考慮する必要があります。

 

原因

高気密高断熱住宅では、高性能な断熱材や気密材、複雑な換気システムが増加の主な原因となっています。また、細やかな設計と施工が要求されるため、人件費も上昇する傾向にあります。

とくに、防湿シートを何重にもはるなど、湿気対策に関する施工は複雑で高コストになりやすいです。また、熱交換換気システムなどの高性能設備は、導入時の費用だけでなく、その後のメンテナンスコストも考慮する必要があります。

 

対策

WB工法のような湿気対策に優れた工法を採用することで、コストを抑えながら高性能な住宅を実現できます。WB工法では、壁内の湿気を外に排出する構造のため、高価な防湿シートや複雑な換気システムが不要となり、初期コストを抑えられます。

建築基準法で定められている換気システムは必要ですが、最小限で済むため光熱費の削減にもつながるでしょう。さらに、長期的なメンテナンス費用も削減できます。

 

高気密高断熱のメリット

高気密高断熱住宅には、デメリットだけでなく多くのメリットもあります。まず、大幅な省エネ効果が期待できます。冷暖房効率が向上し光熱費の削減につながるためです。

また、空調で調整した住宅内の温度が安定しやすいため、室内で快適に過ごせます。外部からの騒音も軽減されるため、静かな住環境を得られることもメリットです。環境面でも、CO2排出量の削減に貢献できるため、地球温暖化の防止につながります。

さらに、高断熱・高気密化は家の資産価値が高い傾向にあります。将来、売却することになったとしても、高値が付きやすいでしょう。

 

こちらの記事では、WB工法の特徴や効果などを解説しています。光熱費を抑えた家づくりをしたい方はぜひあわせてご覧ください。

 

 

まとめ

高気密高断熱住宅は、多くのメリットがある一方で、いくつかのデメリットも存在します。想定外の暑さ・寒さ、漏水リスク、空気のこもりやすさなどです。

しかし、これらのデメリットは、適切な設計・施工と、正しい使用方法によって十分に対策できます。むしろ、これらのデメリットの課題を克服することで、より快適で健康的、そして環境にやさしい住まいを実現できるのです。

私たち平松建築では、長年の経験と最新の技術を活かし、高気密高断熱住宅のメリットを最大限に引き出し、デメリットを最小限に抑える住まいづくりを心がけています。

お客様一人ひとりのニーズに合わせた提案と確かな技術力で、理想の住まいを実現いたします。高気密高断熱住宅に興味をお持ちの方は、ぜひ一度ご相談ください。

 

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