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スタッフブログ

職人社長の家づくり工務店

2025/02/19

断熱材の種類と特徴!ハウスメーカー・工務店が言えない真実を紹介!

断熱材の種類と特徴!ハウスメーカー・工務店が言えない真実を紹介! アイチャッチ

断熱材の種類には、グラスウール、硬質ウレタンフォーム、ウッドファイバーなどがあります。それぞれ性能や価格が異なるため、施工方法や、どんな家にしたいかによって選びましょう。

 

【この記事で分かること】

・断熱材の種類とそれぞれのメリット・デメリット
・なぜ業者によっておすすめ素材が違うのか
・断熱材の主な施工方法

 

【動画で確認したい人はこちら】

 

こんにちは!平松建築株式会社です。

私たちは、浜松市、磐田市、袋井市、掛川市を中心に、高耐震・高耐久で圧倒的な空気環境を誇る、トータルコストでお得な家づくりをお手伝いしています。これらの地域で安心・快適な住まいをお考えの方は、ぜひ私たちにご相談ください!

家を建てるときやリフォームするとき、どの断熱材を選ぶか迷うことがあるでしょう。断熱材にはさまざまな種類があり、それぞれにメリットとデメリットがあります。

適切な断熱材を選ばないと、家の結露やカビの発生、断熱性能の低下につながります。家の快適性や耐久性は、断熱材の選び方で大きく変わるため、慎重に選びましょう。

この記事では、断熱材の種類やハウスメーカーや工務店が表立って言えない「断熱材の裏事情」について解説します。これからの家づくり・リフォームをご検討の方は、ぜひ参考にしてください。

 

 

断熱材の種類

家に使われる断熱材にはさまざまな種類があり、それぞれに特徴があります。性能や価格、メリット・デメリットも異なるため、総合的にどの断熱材が自分の家に合っているのかを選ぶことをおすすめします。

 

グラスウール

グラスウールとは、ガラスを高温で溶かしミクロン単位の細い繊維にして綿状にしたものです。

最大のメリットは価格の安さで、コストを抑えて施工したい場合に選ばれることが多く、とくに技術力のある施工会社が採用することがあります。

しかし、グラスウールは施工が難しく、すき間ができやすいため、精度を高めにくいです。また、湿気に弱いという特性もあり、適切な対策をしなければ結露のリスクが高まります。

たとえば、冬はシートで室内側の湿気を防ぐことで問題を抑えられますが、夏になると外の湿気が建物内部に入り込み、シートが逆に邪魔をして逆転結露を引き起こす可能性があります。そのため、壁の構造を慎重に設計する必要があります。

また、グラスウールは水を吸いやすく、一度水害に遭うと完全に交換しなければならない場合があることもリスクのひとつです。

 

ロックウール

ロックウールとは、岩石や鉱石といった鉱物を原料につくられる人工の鉱物繊維です。素材が鉱物のため、質量が大きく重たいのが特徴ですが、その分耐火性と防音性に優れているというメリットがあります。

一方で、繊維状の構造のため湿気が入りやすく、結露のリスクがある点には注意が必要です。グラスウールと同様に、適切な施工と湿気対策を行うことが重要になります。

 

硬質ウレタンフォーム

硬質ウレタンフォームとは、ポリウレタン樹脂を主成分とし、発泡させたスポンジ状の断熱材です。メリットは、結露が発生しにくく、断熱性に優れている点が挙げられます。湿気を吸わず、水に浸かってもすぐに乾くため、長期的な耐久性を維持しやすいのも大きな利点です。

一方で、デメリットは、コストが高いため、一般的な住宅では採用されにくい点が挙げられます。また、経年劣化により縮む可能性があるため、長期間の使用を考慮した施工が必要になります。

 

ネオマフォーム

ネオマフォームとは、フェノールという熱に強い樹脂でできています。性質は硬質ウレタンフォームに近いですが、同じ厚さで比較すると、ネオマフォームのほうが断熱性能が高いのが特徴です。

メリットは、燃えにくく、自己消火性があるため、火災時の安全性が高い点が挙げられます。また、湿気を吸いにくく、結露がほとんど発生しないため、長期間にわたって安定した性能を維持できます。

さらに、20年以上経過した際の性能維持に関する試験も行われており、長期耐久性にも優れています。性能とコストのバランスがよいのも大きな利点です。

一方で、デメリットは、コストが高いため、一般的な住宅では採用されにくい点が挙げられます。また、化学物質を使用しているため、建物を解体・焼却する際の環境負荷が懸念される点もあります。

環境面を重視する場合、ウッドファイバーなどの自然素材の断熱材がおすすめです。

 

ウッドファイバー

ウッドファイバーは、主に北海道産のカラマツやトドマツなどのチップを原材料にした断熱材で、残材や間伐材を利用して作られています。

メリットは、湿気を吸収・放出しやすく、結露しにくい点が挙げられます。さらに、環境負荷が低く、持続可能な素材であり、とくにドイツでは主流として広く使用されています。

木材という自然素材であるため、使用後は自然に土に還ることができ、環境への影響が少ないのも大きな特徴です。

デメリットは、コストが高いことが挙げられます。日本国内では生産が少なく、輸入に頼ることになるため、価格が高くなりがちです。また、普及率が低いため、取り扱いできる会社が少ないという点も課題です。

 

セルロースファイバー

セルロースファイバーは、新聞などの古紙を粉砕して綿状にした断熱材です。元々が綿状の素材であるため、施工方法は「吹き込み」と「吹きつけ」の2種類があり、どちらも現場で直接施工が可能です。吸音性能が高く、歴史が古く、非常に普及している断熱材です。

メリットは、湿気を通す性質があり、結露リスクが比較的低いという点です。また、セルロースファイバーは音を吸収する特性もあるため、防音効果を求める場所にも適しています。

デメリットは、解体時にごみとしての処理が大変である点が挙げられます。さらに、環境負荷が高いという問題もあります。繊維系の断熱材はほかの素材に比べて扱いが難しく、環境への配慮が必要です。

 

 

業者によっておすすめの素材が異なる理由

断熱材を選ぶ際、業者に相談すると「みんな違うものを勧めてくる」と感じるかもしれません。その理由は、日本では欧米に比べて断熱材の種類が多いため、業者によっておすすめしたい素材が異なるためです。

業者は、初期コストを重視して素材を提案することが多く「ひとまず暖かく住める」「施工が簡単」というものが一番普及しやすくなります。これらの素材は、コストを抑えつつ、ひとまず暖かく住める性能を提供するため、短期的な視点で選ばれがちです。

ただし、長期的な視点で考えると、断熱性能、耐久性、結露リスクを総合的に評価するべきです。たとえば、グラスウールやウレタンフォームは初期コストが安く、施工も簡単ですが、湿気や結露によるリスクがあり、長期的な性能低下の可能性もあります。

さらに、環境負荷や解体時の負担なども考慮することが重要です。たとえば、グラスウールやウレタンフォームは、廃棄時に環境負荷がかかる場合があります。これらの要素を総合的に見た上で、どの素材が最も適しているのかを慎重に判断することが大切です。

平松建築では「初期費用が安いからこれにしよう」という考え方はしておりません。大切にしているのは「建てた後のこと」です。初期性能がよくても、後で性能が落ちてしまうものもあるため、家がどれだけ長持ちし、どれくらい快適に過ごせるかを重視します。

 

 

断熱性能は施工方法に影響される

断熱性能は、どの断熱材を選ぶかだけでなく、どのように施工するかによっても大きく影響を受けます。代表的な施工方法には「充填断熱」「外張り断熱」「付加断熱」の3つの方法があります。

それぞれの施工方法について、どのような特徴があり、どんなメリット・デメリットがあるのかを解説します。

 

充填断熱

充填断熱は、柱や構造体の間に断熱材を充填する方法で、主に木造住宅でよく採用されています。この方法では、グラスウールやセルロースファイバーといった繊維系の断熱材が相性がよいです。

充填断熱の最大のメリットは、低コストで施工できる点です。さらに、壁内部の空間を活用するため、断熱材の厚みに制限が少なく、劣化しにくいという特徴があります。これにより、長期にわたり安定した断熱性能を維持することが可能です。

一方で、柱や構造体で断熱材が途切れる部分ができるため、断熱性能が若干低下する可能性があります。また、柱と梁のつなぎ目などを避けて気密・防湿シートを施工しなければならないため、施工が少し複雑になります。

このため、施工精度が重要となり、注意深い作業が求められます。

 

外張り断熱

外張り断熱は、柱や外壁の外側に断熱材を貼り付けて、家全体を断熱材で覆う方法です。通常、発泡プラスチック系の断熱材が使用されます。

この方法の最大のメリットは、建物の外側全体を断熱材で覆うことで、気密性や断熱性能が非常に高くなる点です。また、充填断熱と比べて施工がしやすいという利点もあり、施工精度を高めやすいという特徴があります。

一方、デメリットは、外壁が厚くなってしまうことです。壁厚が増えることで、地震などで揺れた際に外壁が垂れ下がる危険があるため、耐震性に影響を及ぼす可能性があります。

 

付加断熱

付加断熱は、充填断熱と外張り断熱の両方を組み合わせた方法で、内側と外側の両面から断熱材で家を覆います。このため、断熱性能が非常に高くなり、さらに両方のメリットを享受できるという点が大きな魅力です。

ただし、付加断熱には両方のデメリットもあわせ持つという点も覚えておく必要があります。充填断熱や外張り断熱のそれぞれのデメリットが重なるため、施工の際には注意が必要です。

また、充填断熱と外張り断熱の両方を行うため、コストが高くなることも予想されます。

断熱材の施工方法にはそれぞれメリット・デメリットがありますが、それぞれの欠点を補う手法も日々開発されています。また、施工会社によって得意・不得意な工法があるため、選択肢を十分に検討することが大切です。

こちらの記事では、断熱材は劣化するのかについて解説しています。各特徴の比較やおすすめの種類も取り上げているため、ぜひあわせてご覧ください。

 

 

まとめ

断熱材にはさまざまな種類があり、それぞれにメリット・デメリットがあります。また、ハウスメーカーや工務店の立場によってすすめる断熱材が異なるため、選択肢が多い分迷うこともあるかもしれません。

しかし、大切なのは短期的なコストだけでなく、長期的な視点で選ぶことです。断熱性能、耐久性、結露リスク、環境負荷などを考慮しながら選びましょう。

平松建設では、お客様の希望をしっかりとお伺いし、それに合った最適な断熱材や施工方法をご提案いたします。どんな些細な疑問でもわかりやすく説明いたしますので、まずはお気軽にご相談ください。

 

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