職人社長の家づくり工務店
2025/02/19
窯業系サイディングは後悔する?選ぶ人が減っている住宅設備10選

窯業系サイディングは、一般的に使用される外壁材ですが、後悔する人も増えています。耐久性やコストパフォーマンスを考えると、別の建材を選んだほうがよいでしょう。本記事では、窯業系サイディングを含めて、選ぶ人が減っている住宅設備を解説します。
【この記事で分かること】
・窯業系サイディングが後悔する理由
・窯業系サイディングで後悔しないためのポイント
・窯業系サイディング以外で選ぶ人が減っている住宅設備
【動画で確認したい人はこちら】
こんにちは!平松建築株式会社です。
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窯業系(ようぎょうけい)サイディングとは、セメントと繊維を固めた素材で一般的に外壁材として使用されます。多くの住宅で採用されていますが、耐久性やコストパフォーマンスが低い傾向にあり、選択肢から外すケースも少なくありません。
本記事では、窯業系サイディングだけでなく、年々選ぶ人が減っている住宅設備10選を解説します。長期的に暮らしやすい家づくりを目指している方は、ぜひ参考にしてみてください。
窯業系サイディングは後悔する?
まずは、窯業系サイディングが後悔する理由や後悔しないためのポイントを解説します。
後悔する理由
冒頭でも触れたように、窯業系サイディングは一般的にみられる外壁素材です。しかし、近年は長く使える家づくりが好まれる傾向にあり、窯業系サイディングを選ぶ人が減っています。その理由のひとつが、表面の塗装やコーキングが切れると漏水してしまう点です。
多くの窯業系サイディングは10〜15年に1回の頻度で再塗装が必要であり、その都度100〜150万円のコストがかかります。年間のコストに換算すると、毎年10万円の維持費がかかる計算になり、想定よりもランニングコストが高いと感じる方も多いでしょう。
ほかの素材と比べて、初期費用が安い点が窯業系サイディングの大きなメリットですが、維持管理費を踏まえるとコストパフォーマンスが高いとはいえません。
後悔しないためのポイント
外壁素材を選ぶ際に後悔しないためには、初期費用と維持管理費の両方を踏まえて考える必要があります。長期的な目線で見ると、窯業系サイディングよりも金属サイディングのほうがおすすめです。
金属サイディングには、アルミや亜鉛、ニッケル、鉄などを混ぜた合金である「ガルバリウム鋼板」が使われています。そのため、塗装が切れても材料自体が水に強く、20〜30年に1回程度の塗装でメンテナンスが可能です。コストパフォーマンスが高いだけでなく、軽量で割れにくく、耐震性との相性もよいことも金属サイディングのメリットといえます。
従来、金属サイディングはアルミ素材が多く、リフォームで用いられるケースが一般的でした。しかしガルバリウム鋼板が住宅に採用され、シンプルなタイプや木目調などデザインも豊富になった昨今は、新築の段階から取り入れられるケースが増えています。
窯業系サイディング以外に後悔する設備9選
窯業系サイディング以外にも後悔する設備はあります。ここでは、9つの設備について後悔する理由や対策方法について解説します。
断熱性能の低い窓
部屋の快適性を高めるには、窓の性能に留意することも大切です。断熱性能が低い窓は、暖まった部屋の空気を外部に逃してしまいます。暖房効率が悪いと、部屋を暖めるために過剰なエネルギーを費やさなくてはなりません。その結果、増エネになり光熱費が上がります。
とくに、光熱費の高騰が叫ばれる昨今、断熱性の低い窓は選択肢から外れる傾向にあります。たとえば、アルミサッシやアルミ樹脂複合サッシは断熱性能が低いため、避けたほうが無難でしょう。
快適な家を作るには、断熱性の高い窓が不可欠です。断熱性能が低いものと比べて初期費用が高くなりますが、結果的に光熱費削減が可能であり、トータルコストが下がります。
窓の性能を判断するポイントのひとつが「U値」です。U値は「熱貫流率」ともいい、部材が熱を伝える度合いを示します。U値が低いものほど断熱性能が高いことを示すため、選定する際にチェックするようにしましょう。
浴室の窓
浴室の窓も、設置して後悔するケースが多い設備です。理由として、掃除がしにくい点や、設置に初期費用がかかる点が挙げられます。また、防犯上の観点からも、近年は選ぶ人が少なくなっている設備といえるでしょう。
外の空気を取り入れる機会がある場合や、景色を楽しみながら入浴したい場合は、浴室に窓をつけるのもよいでしょう。しかし、基本的に入浴は夜のみというケースでは、あえて設置しなくても問題ありません。
ただし、窓から湿気を逃がすことができない分、住まい全体で湿気をコントロールできる性能の高い家づくりを意識しましょう。
天窓
天窓とは、照度を確保するために窓につける窓です。敷地条件によって、太陽の光を取れる位置が天井のみといった場合に設置します。
天窓のデメリットは、漏水しやすい点です。設置から時間が経過すると防水機能が下がり、雨漏りが起こる可能性があります。
また、冬は太陽が低い位置にあるため、天窓から思うように光が入りません。反対に、夏の太陽は高い位置にあり、屋内に直接光が入りやすく熱くなります。温熱的な側面から見ても、後悔しやすい設備といえるでしょう。
多機能エアコン
近年、お掃除機能や節電機能が備わった多機能タイプのエアコンが登場しています。便利なアイテムですが、導入時の初期費用が嵩むため注意が必要です。
専門業者に掃除を依頼する際にも、お掃除機能が備わったエアコンは掃除料金が割り増しになる可能性があります。維持費を考えると、通常のエアコンでも十分だといえるでしょう。
なお、空気のクオリティを保つ観点から見れば、空気清浄機能は役立ちます。ただし、家の換気計画を効果的に作って、空気の入れ替えができる状態にしておけば、この機能がなくても問題ありません。
エアコンを選ぶ際は、家の性能に適したタイプを検討することが大切です。
ホームシアター
映画や音楽が好きな場合、新築時にホームシアター(シアタールーム)を検討している方もいるのではないでしょうか。
しかし、近年は天井につけられるタイプや気軽に設置できるプロジェクターが多く販売されているほか、VRゴーグルも普及しつつあります。こうした高性能なアイテムの登場もあり、あえてホームシアターを設けるケースは減少しているのです。
音響や映像関係の設備は、年々新しいものがリリースされ、機能も向上しています。より性能の高い機材に変えたいと思っても、住宅に組み込まれた場合は入れ替えが困難です。ホームシアターよりも、独立して設置できるタイプの設備を取り入れたほうがよいでしょう。
ベランダ
外壁から突き出したスペースであるベランダも、後悔する設備のひとつです。従来の住宅は、ベランダを設置する住宅が一般的でした。しかし、ベランダは防水がうまくいかないケースが多く、10年程度で漏水する可能性があります。
丁寧に施工すれば、防水加工や溜まった水を抜くことも可能ですが、そこまで対応していないことも少なくありません。また、外部にあるためゴミが溜まりやすく、掃除に手間がかかる点もベランダのデメリットといえます。
ベランダは布団や洗濯物を干す際に使用されますが、外壁に設置するバーや、あるいはランドリールームのような室内設備を整えれば、ベランダがなくても不便に感じることはないでしょう。
このように、従来は当たり前にあった設備でも「本当に必要かどうか」「自分の人生が豊かになるかどうか」を検討してから設置することが大切です。
テレビアンテナ
テレビアンテナは、電波塔から送られる電波をキャッチしてテレビを見るための設備です。しかし、目立つ場所に設置するため、意匠性の観点から選ばれないケースが増えています。
また、インターネット回線やケーブルテレビで番組を視聴する方が増えている点も、テレビアンテナの需要が減った理由のひとつです。そのほか、テレビ自体を見ないというケースも増加しています。
ただし、インターネット回線を使う場合、回線が安定していないと映像が乱れるため注意が必要です。回線の状況は地域によって異なるため、事前に確認してから検討するようにしましょう。
また、インターネット回線の使用にはランニングコストがかかります。トータルコストを踏まえて検討しましょう。
キッチンの吊戸棚
キッチンの吊戸棚も、近年選ばれるケースが減少傾向にある設備です。その理由として、高い位置にあるため使い勝手が悪く、使用する頻度が低い点が挙げられます。キッチン用具を入れているけれど、長い期間開けたことがないというケースも多いでしょう。
しかし、キッチンにはできるだけ収納スペースを確保したいものです。吊戸棚ではなく、食品や日用品を保管するパントリーのように、収納物が取りやすく使い勝手のよいスペースを検討したほうが家事効率向上につながります。
パントリーを設置するスペースがなく、吊戸棚を設けるのであれば、身長に合わせて高さを調節することが大切です。
多機能IHクッキングヒーター
近年は、IHクッキングヒーターが主流となっています。揚げ物機能や高火力などの豊富な機能が備わった製品もありますが、こうした多機能タイプは、いざ使ってみると後悔する設備のひとつです。
多機能IHクッキングヒーターは、通常タイプと比べて初期費用が10〜20万円程度高くなります。しかし、実際に使う機能は限られるケースが多く、通常タイプでも十分対応可能です。
オール電化の場合は、エネルギー的に有利な機能は積極的に取り入れて、無駄な機能は省くように心がけると、初期費用削減につながりコストパフォーマンスも上げられるでしょう。
このように、新たに設備を設ける際は、実際に暮らす様子をイメージしながら、必要なものを選定することが大切です。
こちらの記事では、着眼点を少し変えて「無駄になりやすい設備10選」をご紹介しています。こちらも大きなコストダウンにつながる内容となっておりますので、ぜひあわせてご覧ください。
まとめ
窯業系サイディングは、一般的に使われている外壁です。しかし、塗装が切れると漏水しやすく、頻繁にメンテナンスをする必要があるため、コストパフォーマンスの低さから選ばれないケースが増えてきました。
長期的な家づくりをする目線を踏まえると、耐久性が高くコストパフォーマンスの高い金属サイディング(ガルバリウム鋼板)がおすすめです。
また、窯業系サイディング以外にも、取り入れて後悔する設備は多数あります。とくに、今回ご紹介した9つの設備は、本当に必要かどうかを確認してから導入することが大切です。
従来は当たり前に設置していた設備であっても、自分のライフスタイルに合わなければ外してもよいでしょう。判断が難しい場合は、住宅設備について実際に見聞きし、体験した人から一次情報を入手して検討することが重要です。
平松建築では「家づくりは人生づくり!」をモットーに、長く快適に暮らせる家づくりをご提案しています。ぜひお気軽に平松建築へご相談ください。